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植松 永次 | 宮林 妃奈子
2026年9月9日(水) - 10月11日(日)
(左) 植松 永次 だるま | Daruma, 1995 Photography: Osamu Sakamoto
(右) 宮林 妃奈子 雷地図 | Lighting Map, 2026 Photography: Roman März
Gallery 38では、9月9日(水)より植松永次と宮林妃奈子による二人展を開催いたします。
1949年生まれの植松永次と、1997年生まれの宮林妃奈子。異なる世代に生まれ、それぞれ陶と絵画を主な表現媒体としてきた二人には、素材を一方的に形づくるのではなく、その性質に呼応しながら作品のあり方を探るという共通の姿勢があります。
植松は1970年代初頭より、半世紀以上にわたって土と向き合い続けてきました。彼の作品には、流動する泥の軌跡や、焼成によって刻まれる亀裂や歪み、素材が本来持つ質感が色濃く残されています。技法や概念に縛られることなく、土が語りかけてくるものに応答する、そうした制作姿勢が作品に宿っています。自らの表現を土に刻み込むのではなく、そのなかにすでに存在する美しさや、自然の本質的なあり方を掬い上げること。植松の作品には、長い時間の蓄積や、日常のなかで見落とされている風景の気配が残されています。
一方、宮林は2025年からベルリンに滞在し、新たな環境のなかで絵画と向き合っています。本展で発表する新作では、これまでの制作を引き継ぎながら、絵画を壁から離すという試みに取り組んでいます。宮林が考えているのは、「壁に掛けられた絵」ではなく、その場所に「絵がある」とはどのようなことか、という問いです。画面の内部に描かれる二次元的な空間と、支持体に厚みを与え、壁からせり出させることで生まれる物理的な奥行き。その二つが重なることで、絵画は側面や影、壁と絵の間を含む存在として現れます。見る位置によって画面の印象が変化するなかで、宮林は、大きな絵と小さな絵のそれぞれが可能にすることを確かめながら、絵画と身体、壁、展示空間との関係を探っています。
二人はいずれも、素材を自らの意図に従わせるのではなく、その変化を受け止めながら制作しており、素材との対話から生まれた作品は、置かれる場所や見る位置によって、その姿を変えていくように感じます。またいずれも、一つの視点だけでは捉えきれません。立つ位置を変え、作品との距離を測り、その周囲を移動することで、異なる輪郭や奥行きが現れるのです。見るという行為は、作品と同じ場所に身を置き、その存在を身体で確かめる経験へと広がっていきます。
半世紀以上にわたり土と向き合ってきた植松永次と、新たな環境で絵画のあり方を問い直す宮林妃奈子。本展では、世代や表現媒体の違いを越えて交差する二人の実践を通して、作品がそこに「ある」ことと、私たちがそれにどう向き合うのかを考えます。
[ 植松 永次 | Eiji Uematsu ]
1949年 兵庫県・神戸に生まれる
1972年 土の質を確かめることからレリーフを創り、その後東京で焼き物を始める
1982年 伊賀市丸柱に住居と仕事場を移し、作品の幅が広がる
1980年代~ 国内・海外共に個展・グループ展 多数
現在も三重県丸柱にて活動
[ 宮林 妃奈子 | Hinako Miyabayashi ]
1997年 北海道・札幌に生まれる
2021年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2023年 ベルリン芸術大学美術学部卒業 (Thilo Heinzmannよりマイスターシューラー取得)
2025年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動
展覧会詳細 :
植松 永次 | 宮林 妃奈子
会期: 2026年9月9日(水) - 10月11日(日)
開廊時間: 12:00 - 19:00
休廊日: 月、火、祝日
*オープニングレセプションはございません
会場: Gallery 38
東京都渋谷区神宮前2-30-28
tel: 03-6721-1505
email: contact@gallery-38.com
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