ステファニー・クエール
Drawings

2020年12月3日(木) - 2021年1月30日(土)

Stephanie Quayle 2018 — Stephanie Quayle
2018

Gallery 38では、ステファニー・クエール初のドローイング展「Drawings」を開催致します。

ステファニーは粘土を手にする前に、何枚ものスケッチを描きます。そうすることで、彼女は動物たちの中に入り込み、より深く理解しようと試みるのです。描けば描くほど、実際に粘土で作品を作る時に、
より素早く動物たちの生命感を作品に取り込むことができるのです。
そうして生み出される彼女の彫刻作品には、制作までの全ての痕跡が残されています。

本展ではドローイングを中心に、新作を含めた彫刻作品も数点展示いたします。是非ご高覧くださいませ。

紙に、壁に、地面に、そして土に跡を残すことは、彫刻を作り上げる力となります。

動物を通して、人類の始まりから存在している自然との繋がりを分かち合うのです。描くという経験は
動物たちを近くに引き寄せます。それは私達が育んでいるかにみえる自然との断絶を癒やす手段なのです。
ドローイングとは、召喚することであり、畏れを抱くことであり、自分自身のものを作り上げることです。
シンプルで、素早くて、楽しくて、それはエネルギーと本質を捉えるいちばん直接的な方法です。
もっとマインドフルに、もっと瞬間的に、もっと動物的に。

一瞬のうちに描かれた無意識で奔放な線と印には、動物たちの重さや、共通のまなざし、
そして私と動物の間に横たわる距離感が現れています。その後に作る彫刻は、ドローイングの立体物なのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ステファニー・クエール